彼とドラム
一昨日、高校の同期と会った。
その子とは中3からの付き合いで、特に高2の後半から高3はほんとにお世話になった友達だ。
とにかく絵にかいたような熱血くん。
何に対してもストイックで、自分が決めたことにはブレることなくまっすぐ突き進む人だ。
性に関してもストイックで、まっすぐすぎる下ネタもこれまた面白い(笑)
彼との思い出はたくさんあるけど、その中でも人生何があるのか分からないなって話をしようと思う。
高校三年生の秋、みんながセンター試験の勉強に専念し始めるなか、うちの高校では音楽祭の準備が始まる。
当時僕は編曲と伴奏を任されていて、勉強机よりもピアノに向かう時間の方が長いという時間を過ごしていた。
そして編曲をする過程で、どうしてもピアノだけでは盛り上がりに欠けると思い、ドラムを入れたいと思った。
しかし残念なことにうちのクラスにドラムをできる人はいなかった。
しかも時は高3の10月。
今から音楽祭のためにドラムを始めてくれませんかなんて頼みづらい。
そんなとき、彼の顔が浮かんだ。
彼ならできるかもしれない。
次の日学校のHRの時間に誰かドラムを引き受けてくれませんかと言ってみた。
だけど僕の頭の中ではもう彼に頼むことしかなくて、全体に向けて頼んでいるのに身体が完全に彼の方に向いていた。
それを察知した彼は
「いいよ、おれがやる。」
と引き受けてくれた。
さすがとしか言いようがなかった。
音楽祭本番の様子はYouTubeで
「附高 音祭 3C その1」
で検索したら出てくるからよかったら見て。
当時はドラムにトラブルが起きたけど、彼が上手いこと乗り切ってくれた。
そんな彼もそこから縁があって、今は大学でバンドのドラムを担当しているらしい。
あれがきっかけで今でもドラム叩いてるわって言ってくれたことがあって、すごく嬉しかったのを覚えている。
早く大学生になって彼のバンドを見に行きたい。
ちなみにこの前会ったときの第一声は
「ドンキでコンドーム買ってきたわ!」
さすが、
避妊にもストイックだ。