二浪Fラン生の逃亡記 〜プロローグ〜

 

 

気が向いたらこれから日常をなんとなーく日記みたいな感じで綴っていこうと思う。

 

まぁ適当に見てくれればいいよ。

見てて鬱になったらブラウザバック、これは約束ね。

 

 

 

 

4月1日、某Fランのガイダンス当日。

 

前日からほんとに鬱だった。

行きたくないと思いながら寝て、目を覚ましてもやっぱり鬱だった。

 

歯磨きしてシャワーして朝ごはんをバカみたいに食べて、とりあえずここまではいつも通り。

 

で、いつもならここから髪のセットと顔面の修復をするわけなんだけど、別に友達作る気もないしどうでもいいやっなった。

 

で、顔面の修復だけちょいして、髪はてろーんってしたまま家を出た。

 

 

 

とは言ったものの自転車が全然すすまない。

 

漕ぐ気にならない。

行きたくない。

着いてしまうとほんとにFラン生になってしまう。

 

とりあえず遠回りしよう。

なんて感じでゆっくりゆっくり自転車を漕いだ。

 

あ、これ間に合わないやつじゃん。

まぁいいか、遅刻なんて慣れてるし。

 

 

この子も遅刻かな、小走りしてる。

ん?チャリ漕いでるのにこの子との差が縮まらない。

あ、おれ行きたくなさすぎてチャリをこぐスピードが女の子の小走りと同じになってんのかわろた。

 

 

帰りたい。

素直にそう思った。

 

で、ガイダンス会場の講堂みたいなところに案内された。

 

前で教授がしゃべってる。

部屋には300人くらいは人がいるな、きもちわる。

 

喋る教授の前を横切りながら指定の席に着いた。

 

 

すると助手みたいな人が学生証を持ってきた。

 

やめろ、Fランの学生証なんか見たくない。

すぐに学生証を裏返した。

 

机の上に置かれたパンフレットとか冊子には全部Fランの名前が書かれてて、今まで味わったことのない嫌悪感に襲われた。

 

ものすごい拒絶反応を起こしていた。

自分でもびっくりした。

鳥肌がたって、手が痙攣して、臓器がぞわっと浮き上がる感覚になった。

 

 

教授の話は履修登録の話に。

すぐさまホームページを開いて必修の時間割を確認。

 

土曜の三限に必修が入ってる。

ふざけんな、バイトさせろ死ね。

 

平日の二限終わりからバイトの午後勤に間に合うか、乗換案内を開いて調べた。

 

チャリで最寄りまで駆け下りたら間に合いそうだから平日も大好きなバイトに行ける。

 

 

しかも水木金は必修が一限しかない。

 

 

ちょっと気持ちを持ち直した。

 

帰りは帰宅RTAして間に合うかやってみよ。

 

 

ガイダンスは思ったより早く終わった。

列ごとに退室をさせられた。

 

入学おめでとうございますとかいう吐き気のするようなことを言ってくる上回生の勧誘を全無視してキャンパス内を駆け抜け、自転車にまたがった。

 

4番目の列だったのに誰よりも早くにキャンパスを飛び出た。

 

 

坂道を駆け下りた。

雨が顔にあたって前が見えにくい。

スリップもしそう。

 

いつもより多めにブレーキを踏みながらも、10分程度で駅に着いた。

 

早い、これなら平日もバイトができる。

なんとしてでも水木金は二限までしかとらないように時間割組もう。

 

もちろんサークルも部活もやらないし、文化祭は不参加。

 

Fランでの馴れ合いなんて時間の無駄だからいらない。

 

懲役4年のFラン生活が始まった。